2017年6月13日火曜日

【人間小唄】読書見聞録②

こんにちは、こんばんは4年の中山です。
このブログを書いてるのは深夜なので自分を基準にしたらこんばんはですが、閲覧してくれてる人からしたらこんにちはかもしれませんね。

さて、絶賛恒例(?)の読書シリーズ第2弾です。

今回は町田康さんの「人間小唄」



この本ですが、6月合宿で持っていき、電車などの移動時間に読んでました。
鉄は熱いうちに打てとはよくいったもので、早速読み終えたので感想書きます。

あらすじは、"小角"という人が"未無"という女性と結託して人気作家の"糺田両奴"を誘拐します。
そして解放条件として「短歌を作るか」「ラーメンと餃子の人気店を作るか」「暗殺するか」の3つを提示します。
糺田両奴は元の居場所に戻るべく、小角から提示されたお題に挑んでいきます。

こんなストーリーです。
はちゃめちゃです。

ちなみに小角が糺田両奴をなぜ誘拐したというと、小角の作った短歌を糺田両奴に勝手に盗用されて自分自身の作品として本を出版したからです。
そのことに対してキレてます。そして誘拐しました。

ストーリーも文章もはちゃめちゃで、とてもキレイで美しい作品ではないですけれど、なぜだか引き込まれていきます。
小角の主義主張は何の一貫性もなく常にブレブレで何を言ってるのか何を思ってるのかさっぱりです。

全体的にぐちゃぐちゃな内容です。
でも、これがなかなかどうして全体としてまとまっている。

細部で見るとぐちゃぐちゃなのに全体を通してみるとキレイに話がまとまっています。

こういう書き方は町田さんしか出来ない手法なんだなーと思います。

ただ、個人的には読み終わった後に、あっさり感が強くて、もっと最後に楽しめる結末のがよかったです。
あと、やはり文章が整ってない(わざと崩していると思いますが)のでライトノベルを読んでいるような感じでした。
ストーリー自体はとても面白かったです。

あと、この本が発行されたのは2010年ごろなのですが、当時の影響を受けてか、この人間小唄の中で、町田さんは某アイドルグループの秋○康○の事を思い切りディスってます。
いったい何の恨みがあるんだwと思いました。

終わり

個人的得点(前回の痴人の愛では得点書いてなかったので後で編集して書き足そうかなーと思ったり思わなかったり)
60/100点

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