2023年7月30日日曜日

夏のトトロの世界

 

こんにちは。3年の渡邊です。

外は暑いですね~~~夏合宿を控え、

半月間シビアな環境に身を置くので

ギリギリまでめいっぱい楽しもうと、

クーラーの効いた部屋で

思い思いの時間を過ごしています。

 

昨晩に涙を流しながらみたのは、

宮崎駿さんの『となりのトトロ』。

これに伴い、少し自分の懐古談を書こうと思い立ちました。

山とはまったく関係ありませんが時間がある方は、

ぜひお付き合いいただければ幸いです

 

 

 

私は幼い頃からジブリが大好きで

そして、生まれ育った家は

まさにトトロの家のような古い家でした。


うっそうと茂る竹林の中にぽつんとたっており、

平屋の家とその何倍もある広い畑、

少し歩いたところには所有の田んぼと、

悠々と聳え立つ筑波山が見えます。

 

また、家じゅうで使う水は井戸から引いており、

外にあったトイレはボットン式でした。

そのためか、山小屋でボットン式があっても

普通の人よりかは抵抗感はありません。

 

 

しかし、中学生の頃住宅街に引っ越しました。

十数分歩けば買い物ができ、駅も近い。

 

食べたいときに

アイスが食べられるなんて良いですね。

以前は店は言うまでもなく、

信号もろくにない場所に住んでいたので、

これまででは信じられないような便利さです。

 

でも今の家に引っ越してから、

『となりのトトロ』がこれまで以上に特別で

見入るようになりました。

 

以前は、洗練されて優しい久石さんワールド全開の

音楽に合わせ、ワクワクするような感じ。

しかし、今は、幼い頃の温もりを感じます。

 

 

夏に、とうもろこしやきゅうりを収穫したり、

着ているシャツを折り曲げ、ザル代わりにし

ミニトマトやブルーベリーを

つまみ食いしながらもぎ取る時の、

なんとも言えず満たされた気持ち。

 

夏の夕方には、

網戸全開の家じゅうに涼しい風が入り込み、

外の竹林がざあっと音を出して揺れ動く姿を

自分の部屋の向かいの縁側から

見ている時間が好きでした。

 

はだしで走り回っていた古い木造建築の家からは、

雨上がりには、じめっとした

夏の昼には

生ぬるい感触が手足から伝わってきます。


トトロを見ると作中の節々で当時感じていた

気配や感触を思い出します。

 

 

でも、この俗にいう田舎暮らしは

良いことだけではなく

時代と逆行した不便さで、

家事をしてくれた母は苦労したと思います。

 

広い家の掃除は一苦労で

庭の草むしりや咲き広がる花々の管理は

毎年骨の折れる作業です。


きっとトトロでも、

お姉ちゃんのサツキがこの家事を

お母さんの代わりにやっているんだろうなと

尊敬の意で見ていました。

 

あの私が幼少期に駆けずり回った環境は、

便利な生活に慣れた世代、

そして時間に追われるようにになった今では

もう望んでもできる人が少なくなっている、

贅沢な経験に思います。

 

そんな貴重な幼少期の思い出を大切にし続けたい。


そして、それをふんだんに描き切ったとなりのトトロは、

自分にとって最高に贅沢で豊かな映画。

こんなことを考え、

昨日は涙を流し見入っていました。

 

 

ブログを読んでくださっているみなさんは、

どんな幼少期を過ごしましたか?

 

ダイヤル式電話や五右衛門風呂なんかも

劇中に出てきます。

この域は、私は想像ができず、

サツキたちのお風呂が

どんな感じなのか分かりません。


ドンピシャ世代の人には、

より染み入る作品かと思います。

なんだか、とても羨ましいです。

 

みなさんの映画や懐かしいエピソードがあったら

ぜひ教えてください!!

 

私事話にお付き合いいただき

ありがとうございました。


ではでは、夏合宿行ってまいります。

皆様も体調にお気を付けて、

良き夏をお過ごしくださいませ。