2019年7月26日金曜日

ブナとイヌブナ

こんにちは!更新が大変ご無沙汰になってしまい申し訳ありません。3年五十嵐です。さすがに3か月も放置してしまっては宜しくありませんので何とか……何とか部員ブログを更新しようと思っても、実は最近ネタが無い(ネタにできるような創作をする余裕が無い)という状況にあります。

ということで今回は春学期の授業(地理学読図演習(1))で学んだ、山で役に立ちそうな知識をお伝えしたいと思います。

ブナを見分ける!

みなさん、ブナはご存知でしょうか。白神山地に自生林があって世界自然遺産に登録されていることで有名な落葉広葉樹林です。このブナ、基本的には東北のような寒い地域が生育地域なのですが、実は関東の森でも自生しています。

これは前回の氷期に関東が現在の札幌ぐらいの寒さになった時期にブナの分布も南下し、それらの生き残りが今も生育しているから、なのだそうです。関東に生えているブナを見つけたら「お前……上京して、環境も変わって、それでも頑張ってるんやなぁ……。」という目で見てあげましょう。

ちなみに上野駅の発車メロディーはの昔の発車ベルを模した「ベルA」と「ベルB」ですが、これは集団就職で上京した東北の方々が最初に着いた上野駅の歴史に由来します。ブナも東北が懐かしいのかもしれません。

ですがそんな関東のブナ的には地球温暖化でこれ以上気温が上がると生存そのものが厳しくなるのだそうです。故郷に帰りたくても今の土地に根を張ってしまった以上は帰れないので少し可哀想です。

そんなブナには「ブナ」と「イヌブナ」の2種類があります。
ブナ
これは「ブナ」です。
ブナはこのように4~8㎝の葉で7~11対の側脈があります。幹は色白でなめらかで根元はすっきりしています。けっこう生命力の逞しい植物で、ブナの自生林というのは生存競争の結果ほぼブナしか生えていないそうです。つよい……。

イヌブナ
こちらはイヌブナ。
ブナに比べて側脈の数が10対以上と多く、分かりづらいですが主脈に毛のような繊維が生えているのが特徴です。「イヌ」 の由来はこの毛のような繊維から来ているらしいです。ほかにも「イヌ○○」は「○○とは別の・偽の」という意味もあるとのこと。幹は色黒でざらざらしていて、根元には小さなひこばえ( 細い樹木)が生えています。

見分けることでどちらかは食べられるとか食べられないとかは無く、ただ2種類あって見分けるだけの知識なのですが、もし参考になれば是非。







食べてみますか……?
ブナの実は他のドングリと違ってアクが少なく、動物には人気だそうです。数年に1度大豊作になるので、その際には食べてみてください。

ちなみに私は小学生の時にフジの藤棚に出来ていたそら豆みたいな実を取って豆を生で食べたことがありますが、アクが強すぎて死ぬかと思いました。水を求めて必死の形相で水道に走った記憶は鮮明です。

フジの豆よりは美味しいと思います。秋にブナの食レポブログが書けるかもしれません。お楽しみに!!

数か月ぶりの更新がこんな感じでやや申し訳ないです。
お読みいただきありがとうございました!!