2017年8月19日土曜日

台湾の土木構造物を調べてみた!part2 烏山頭ダム編

シリーズものをpart1だけで終わらせてはいけないという使命感から書きます渡辺です。

台湾の土木構造物を調べてみた!第二弾は台湾で最も尊敬される日本人といわれる日本人技師の八田與市が作った烏山頭(うさんとう)ダムです!

写真はWikipediaより

この烏山頭ダムは1930年に完成し建設当初世界一でありアメリカのフーバーダムができるまでその地位を保っていました。

烏山頭ダムの下流に位置する嘉南平野と呼ばれる地域は台湾全体の耕地面積の6分の1を占めるほどの広大な土地であり、年間2000mmを超える雨も降る地域であったが台湾も日本と地形が似ており雨が降るとすぐに濁流となり海に流れ出てしまい農業生産は天候任せという状況であった。
そこで台湾総督府の土木技師であった八田與市さんは安定した水供給をさせるために上流の烏山頭に東洋一のダムを作り平野全体を潤そうという計画をした。予算は台湾総督府の年間予算の三分の一以上であったというから驚きです。

詳しくは「台湾 ダム 日本人」、「烏山頭ダム」と検索すればたくさん出てきます。

残念なのは八田與市さんはこのダムを建設後南方開発派遣要員としてフィリピンに向かう航海中に米潜水艦の魚雷を受け沈没し亡くなりました。
八田與市さんの妻の外代樹さんは昭和20年敗戦後2週間ほどした9月1日に烏山頭ダムの放水口に身を投げ亡くなりました。

台湾ではとても有名な日本人ですが、日本ではあまり知られていないようです。台湾に行くからには是非知っておいてほしいことだと思います。

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